◆ ストーリー ◆
――駒を進めし者 志成すまで自らも駒と化す――
平凡な毎日を送る女子高生・山田花は、まだ恋を知らない女の子。
ある日、課題レポートのために図書館で“三国志”について調べているうちに、
兵士のような駒が入っている不思議な本を見つける。
興味本位に駒を動かしているうちになぜか文字が変化して……!?
突然真っ白な光が現れ、花は意識を失った。
──そして、次に目覚めた時に立っていたのは見たこともない森の中。
でも、なんだかさっきまで調べていた“三国志”に似た世界……。
「うそ、ここってどこ? なんで携帯が通じないの?」
何が何だかわからないまま呆然としている花の前に現れた、謎めいた男。
その男の言うままに、“玄徳”という武将の元に身を寄せた花は、
どういうわけかその場の成り行きで“孔明”の弟子だと勘違いされてしまう。
そして世に知られた賢人だという“孔明”の代理ならばと、
なんといきなり兵を率いる羽目に!
「こんな小娘に」とばかりの
武人たちの刺さるような視線を浴び身を縮める花だったが、
しっかり持っていた“不思議な本”の力で、
何とか初陣での勝利を収めることができた。
だが、ほっとしたのも束の間、新たな難敵が立ちはだかる。
こうして
花は、戦国の世の勢力争いの渦中に巻き込まれていくのだった───
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