Home
主人公「はい、これ。ハンカチ落としましたよ」
???「おい、お前は薔薇階級への口のききかたも知らないのか?」
主人公「えっ……?」
???「ふん…………」
男子生徒はつま先から頭まで、 まるで値踏みするみたいに私を眺め、鼻を鳴らす。
主人公「あ、あの……?」
それから薄い唇を歪めると、 長い指で私の顎を持ち上げ、仏頂面を近づけた。
陸「覚えておけ。俺は薔薇階級の三年。 鷹嶺陸だ。おまえなどが気軽に肩を叩いていい相手じゃない!」
陸「こういう場合は、ひざまづいて両手で ハンカチを差しだし、どうぞお受け取りくださいと 言うのがミツバチとしての礼儀だろう」
主人公(ええっ。せっかく拾ってあげたのに!)
BACK
NEXT
1
2
3
4
5
BACK
©Daisy2