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ハル「でもなんか、この絵を見てると心の暗いところを 照らされたみたいな、目をそらしちゃいけないような、 そんな気持ちになるんだ」

ハル「絵って、そういう力があるから好きだ。 どんな言葉より、文章より、こっちに訴えてくる 力があるっていうか……」
主人公「……うん」

絵のことを話しているハルくんの瞳は 熱っぽく輝いているように見える。

主人公(ハルくんって、本当に絵が好きなんだなあ)

ハル「な、なんかおかしい」

主人公「ううん。好きな物があるっていいなと思って」

饒舌になってしまった自分を恥じるかのように、 ハルくんは舌打ちすると、目を伏せた。
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