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主人公「あの、あなたは……」

レイ「僕は鷺ノ宮レイ。3年生だよ」

レイ「藤枝さん。この学園で初めての転入生だね。心から歓迎するよ」

レイさんの手が、やさしく私の頬に触れた。

主人公「鷺ノ宮さん──」

レイ「レイでいいよ。そのほうが呼びやすいだろ?」

主人公「は、はい」

レイ「君が1日も早く学園に馴染めるよう願っているよ。 何か困ったことがあれば、僕に相談して」

レイ「それじゃあ──」

レイさんは列に戻り、去っていく。
通り過ぎていく薔薇の一行を、私は呆然として見送っていた。
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©Daisy2